本日の一枚。

うまい。
今日は朝から弟くんの自由研究(兼大人の自由研究)の作業を一緒に行いました。(このブログでは大人の考察をしています)
っていうか、この自由研究は遡ること8月2日から始まっていました。
テーマは、「わらびからわらび餅を作ってみる」。
某テレビ番組でやってたのを観てトライしてみることに。
ってことで、まずは8月2日にわらび(の根っこ)を掘りに山方面へ。

いくらでもあります。
サイズ感こんな感じ。

この場所で掘ってみたのですが、土が硬くてなかなか掘れません。
わらび自体を引っ張るとあっけなく途中で切れて抜けてしまいます。
汗だくになりながらもしばらく作業していましたが、どうも根っこが取れないと思い、少し場所を変えてみました。

土が柔らかい場所だと比較的簡単に掘れました。
っていうか、土の状態でこんなにも違うとは思わなかった。
自由研究なので、とりあえず全体を持ち帰ってみる。

ちゃんと根っこまで掘れたのはこのように地下茎?で繋がっています。


次に根っこの部分だけを切断。

キレイに洗う。

ヒゲみたいな不要な部分を捨てるとこのくらい。

これを刻んでいきます。

金太郎飴みたい。
ちなみに、この時点で横方向に生えている根(地下茎?)の断面は写真のように、白くて中に2本の線が見えます。
が、縦方向の根(わらびの茎の根元?)は断面が黒っぽいしとても硬いです。
なので、この部分はもしかしたら澱粉が含まれていないかもしれないし、苦味などもありそうな予感がしたので捨てました。
ってことで、使えそうな部分はこれだけになりました。

310g。
これをすり潰す。

一見、固そうに見えますが、白い部分はそんなに固くないような感じで、おそらく長芋のような固さだと思います。(黒い皮の部分はちょっと固いけど)

かなり時間をかけてここまで。

水を足しながらさらに混ぜる。

澱粉を水に混ぜます。

ガーゼで絞ってカスの部分を分離。

もう一度カスに水を混ぜて、カス側に残っている澱粉をさらに回収。
ちなみに、ものすごいネバネバ液です。
絞り切ったカスは馬糞みたい。

このあと、澱粉を沈澱させる。

ところで、今回はわらびから澱粉を得る作業ですが、せっかくなので(っていうか、失敗する可能性を考えて)もっと澱粉が入っていそうなジャガイモでも同じ作業を行います。
使える部分のわらびとほぼ同じ重さのジャガイモを使用。(320g)

みじん切り。

すり潰す。

と思ったら、生のジャガイモが予想以上に固くで潰せませんでした。

ってことでミキサーを使用。

あとは同じ作業。

ちなみに、じゃがいもの搾りかすはコロッケみたい。

このまま揚げたら食べれないのかな?(マジで)
そしてジャガイモの澱粉溶液完成。

途中、仕事などもあってすっかり夜になってしまいましたが、これでジャガイモとわらびの澱粉溶液ができました。

翌朝(8月3日)。

ここからは毎朝、上澄み液を捨てて、水道水を足して混ぜて沈澱、を繰り返していきます。
8月4日。

8月5日。

8月6日。

ジャガイモの上澄み液はもう透明になったので水は入れずに乾燥させます。
8月7日。

8月8日。

もうこれ以上は変わらないと判断して、この日でわらびの水も捨てて乾燥。
そして本日。
ジャガイモ。

わらび。

わらびの方は土なのか皮なのか、茶色い粉がたくさんあります。(しかも全体量もかなり少ない)
ジャガイモの澱粉は23g。

一方わらびの澱粉は茶色い部分は使わないことにして・・・

まさかの3g!?

元々はジャガイモもわらびも300gほどあったのですが・・・
しかもわらびは汚いし。
でもここまできたらなんとしてもわらびもちにしなければならないと思い、強引に進めます。
まずはわらびから。
同量の砂糖を加える。(ネット情報と自己判断によるいい加減な分量です)

澱粉の5倍量の水を加える。(ネット情報と自己判断いよりいい加減な量です)

この時点で黒い部分が少し下に溜まったので、できる限り取り除きました。
そして加熱。

あまりにも量が少ないのでフライパンの端の方だけ使用。
そしてあっという間にネバネバしてきました。
色が黒いのは気になりますが、見た感じわらび餅っぽいです。

これで全て。
大きさが分かりづらいので、醤油皿に移動。

あれだけあったわらびの根っこからたったこれだけ(しかも黒い)のわらび餅ができました。
黒くて気持ち悪いけど、みんなで試食。

意外にも土っぽさや苦味は感じずに、美味しいじゃないですか!
しかも、市販されているわらび餅よりもねっちりモチモチです。
ちなみに、市販のわらび餅にはわらびの澱粉は5%程度しか使われておらず、ほとんどは芋などの澱粉が使用されているとのことだったので、今回最後にブレンドして市販のようなわらび餅まで作ってみたいと思っていましたが。
澱粉が3gしか取れなかったですからね。
残念ですが、とにかくわらびからの澱粉100%のわらび餅を作ることができました!
続いてジャガイモから作ります。

23gも澱粉が取れたので砂糖も23g。
水を加えるとカップがいっぱいです。

わらびの時とは大違いで、汚れてないしたっぷりと作れそうです。
フライパンの端なんかじゃなく鍋で作業できました。

しかし、もっちり感は薄い気がします。
わらびの方が圧倒的にモチモチでした。
完成。

冷やしてから切ります。

っていうか、切って食べれるほどの量に感動。
わらびの時は爪楊枝で食べたくらいですからね(笑)。
味の方はもちろん美味しい。

ですが、モチモチ感は少なく、さらに後味に僅かにじゃがいもの風味が残るような感じがしました。
とは言っても、最後にこうやって食べてしまえば、きな粉と黒蜜の味でジャガイモ感は無くなってしまいますけど。

ただし、「餅」という意味では圧倒的にわらびの澱粉の方が粘り気が強く、餅らしいです。
そしてわらびからわらび餅を作る大変さを思い知りました。
昔の人は少ない澱粉源からも栄養を得ようと苦労していたことが想像できます。
だってジャガイモは皮を含めて全て食べられますから、わざわざ澱粉だけを抽出する意味はないですからね。
と、子供と一緒に美味しく勉強になりました。
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