以前に購入した手持ち撮影用のスタビライザー、正式には「ステディカム・マーリン2」と言います。
何度かセッティングを試行錯誤して使用してみましたが、結構複雑なのでセッティング方法を記録しておくために記事にします。
全然面白くないし長文なので、この先は読まなくてもOKです。
そもそも私はセコすぎて海外の製品は並行輸入品があって問題なさそうなら安い方を購入する派です。
このマーリン2もネットで調べると正規品と並行輸入品があって、当然平行輸入品の方が安いです。違いは日本語の説明書があるかどうか、保証があるかどうか、ってとこでしょうか?
この時代に日本語の説明書なんかなくてもネットで調べればなんとかなるだろうと思って並行輸入品を購入。
ちょっと複雑な構造と使い方なので、箱を開けただけでは仕えない感じです。
で、いろいろと調べると有難いことに詳しく解説してくださっている方が何人もおられるんですね。感謝の限りです。
完全な理解はまだ出来てないですが、それらの記事を参考に今後セッティングに困った時に見直せるように一連の流れを書いてみます。また、これから始める方に少しでも参考になれば幸いです。
①撮影する機材全体の重さを計ります。
私の場合、
カメラ:ニコンD5300
レンズ:シグマ17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
マイク:ニコンME-1
その他:クイックシュー、バッテリー、SDカードなど
マーリン2に載せるもの全ての重量が1340gでした。
②重心を探します。
X,Y,Z軸上のおおよその重心を探すのですが、私は以下の方法でやってみました。
まずマーリン2付属のおもりを全て繋げて筒を作り、これで各軸のバランスする位置を探します。
X軸(カメラ左右)の重心
クイックシュー左端から約50mm。
ちなみに、この後の作業でわかるのですが大体の位置で問題ありません。
ただ、機材は撮影する状態(ズーム位置等)は決めておいた方がいいでしょう。
Y軸(カメラの前後)の重心
レンズフード先端から約110mm。
Z軸(カメラの上下)の重心
X,Y軸よりもさらにざっくりと指でひっかけてバランスする位置、クイックシュープレート下から約60mm。
以上でX,Y,Z軸の重心がなんとなく出ました。
③マーリン2にセットするプレートを取り付けます。
これにはX,Y軸の重心の交点を探します。
この重心にプレートのH点がくるようにセットするのですが、そんなに都合良く穴が空いていませんので、できるだけHと重心が近くなるようにカメラとプレートを接続します。
私はM点を使いました。(かなりズレてますけど・・・)
この時点で重心の計り方が雑でも問題ない感じですね。
④アームの長さを決めます。
あまり良く理解してないのですが、このサイトの表に先ほど計測した全重量(CAMERA WEIGHT)とZ軸の重心(CAMERA VERT CG)を入力して左上の「Recalculate」をクリック。
マーリン2のエルボー部に付けるウェイト(NOSE WT)の量によって表を選べるようですが、私はエルボー部にウェイトを半分付ける2番目の表から6番目のCASEをチョイス。
エルボー部のウェイトをいくつにするかの判断ははっきり言って適当です。(いろいろな画像を見ると、半分ついているのがカッチョ良かったので)
で、この表によるとアームの一番下には3個分のウェイト(半分+1個+1個+半分)付けて、アームの長さは342mmにするといいみたいです。(アームの長さも大体です)
表のさらに右の方はおそらくプレートを付けたカメラ一式をマーリン2と接続する位置とジンバル部(支点みたいな部分)の回転数の目安だと思いますが、これは実際にバランスを取りながら付けられるので無視しました。
⑤マーリン2と接続。
プレートが前後にスライドできて、任意の場所で固定できるのですが、なんとなく前後のバランスを取りながらいい位置に固定します。
目盛りがついていて次回以降同じ場所に付けられるようになってますが、私は9番に付けました。
そして、ここから少し根気の要る作業になりますが、裏面の微調整ネジを少しずつ調整して前後/左右に水平になるようにします。
さらにドロップタイムを調整します。
ドロップタイムとはカメラを水平まで倒してから手を離した時に垂直になるまでの時間で、これが1〜1.5秒くらいになるとGoodみたいです。(この数値は熟練度などによって使い分けるみたいですが、とりあえすは1〜1.5秒程度が妥当らしいです)
ちなみにドロップタイムの調整はジンバル部を回転させるのが一般的なようですが、アームの開度でも同様に調節でき、どこかのサイトで見た情報ではアームで調整した方が何かと良いみたいなことが書いてあったような気がしたので、私は極力アームの開度で調整して、それでもダメな時はジンバル部を回転させてみました。
そしてこのドロップタイムの調整をするとまた水平が崩れるので、再びX,Y軸のつまみで水平を出すという作業を繰り返して水平/ドロップタイムを両立します。
で、なんとか調整してみました。
実はこのグリップの下に穴が空いていて、専用のスタンドに付けると非常に調整などがやりやすいみたいですが、後から知ったので買ってません。
なので、常に手でもって作業をしていたので、この面倒な作業の画像がありません。
ちょっと調べればいくらでも出てきますので知りたい方は自分で探してみて下さい。
さて、せっかく調整したのでちょっと撮影にいってきました。
と言っても雨だったので、本当にちょっとですが。
マーリン2なしの手持ち撮影と比較してみました。
いくらセッティングをしっかりやっても撮影はかなり難しいです。
練習を重ねることでどんどん安定するようですので、これからもできるだけ練習していこうと思います。
長々と最後まで読んでくださった方、お疲れさまでした。
全然面白くない文書に最後までおつきあいくださってありがとうございます。
でも、これ、いろいろなサイトを参考にしながらの我流にすぎませんので、しっかりと基本から調整したい方は是非正規品を購入して日本語の説明書に基づいて作業をした方が確実です。(正規品購入者にはレクチャーなどのサービスもあるようです)
英語力がある方は私のように苦労することなく並行輸入品で問題ないでしょうから、逆に私にも教えて下さい。
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