今日の富士山。
昨日からの雨でスーパームーンも見れず、昼頃からようやく富士山も顔を出しました。
さて、先日買い損ねた三脚ですが、週末からやや長期で沖縄に行くのに間に合わせたくて結局Amazonベーシックのトラベル三脚を買ってしまいました。
まず、そもそもなんでトラベル三脚が必要かというと、例えば今週末の沖縄などでは陸上の撮影がメインではなく、仕事的には大きな三脚は持って行く必要はない。
かといって、一眼レフカメラは持って行くので、良いチャンスがあればしっかりと写真も撮りたいし、あわよくばパノラマも撮りたい。
また、普段の仕事では車での移動が多いから大きくてがっちりした三脚でも構わないけど、山歩きなどの時にも持ち運べる三脚があれば便利ではないかと。
などなどの理由により、新しく三脚を買うにあたり、
・コンパクト
・軽い
・できればパノラマも撮りたい
という条件で探していました。
Amazonベーシックの製品にするにあたり、他の選択肢やレビューとか見て結構迷いましたが、総合的に考えて他のものよりもコスパが高そうなので、ちょっと心配はありましたが思い切って買うことに。
で、本日初使用したのですが、予想よりも良いものでしたので紹介します。
ネットで見る写真はセンタポールが出た状態のものしか見つからず、「もしかしてセンターポールは引っ込まないのか?」と思いましたがちゃんと引っ込められました。
各脚の付け根にツメがあって、このツメを引っ掛ける位置で脚の開き具合を3段階に調整できます。(左がツメを押し込んだ状態、右が開いた状態)
ちなみに、このツメにバネが付いていない(自動的に戻らない)ことをAmazonのレビューで書かれている方がいらっしゃいましたが、私は全く気になりません。
むしろシンプルな構造で良いと思います。
セッティングの時に、より注意するようになるので不注意な転倒などの防止にも役立ちそうですし。
3段階の真ん中。
一番開いた状態。(この場合はセンターポールを出さないと使えない)
さらにグイッと持ち上げて小さくたためます。
収納ケースも付いてます。
普段使っている三脚と比べると非常に小さくて軽い(1kgちょっと)です。
先日購入したリュックタイプのカメラバッグの横にピッタリ。
持っているカメラやレンズが少なければバックの中にも入ります。
このサイズと重さなら、徒歩、自転車、バイクなどの移動でもあまり負担にならないでしょう。
付属の自由雲台
こちらもAmazonのレビューではあまり良い評価ではない感じですが、この価格でこの三脚に付属している雲台としては十分使えるものだと思います。(Amazonではレビューを元に改良している可能性も高いです)
とにかく、これ以上を望むなら雲台だけ交換するのもアリですが、私はまずはこのまま使ってみます。
横にパノラマ用のメモリがありますが私は使いません。
自由雲台で固定した後パン操作ができるのは便利と感じる場面があるかもしれませんが。
クイックシューの部分。
これもAmazonのレビューではアルカスイス互換があるとかないとか議論されているみたいですが、私はその上にSLIKのクイックシューをつけて使うので気になりません。
今までずっとこのタイプのクイックシューを使ってきていて、自分が持っているほとんどのカメラと三脚につけっぱなしにしてあるので、いつでも簡単にカメラの交換ができて便利です。
とりあえずD800+24-70mmの比較的重いカメラを載せてみました。
この使い方ならどっしり安定
縦構図でも大丈夫。
ただし、この高さで使う場合、脚の開き具合を一番狭くするとカメラの重みで倒れます。
では、普段使っている三脚と比較してみましょう。
右が今回購入したAmazonベーシック トラベル三脚(カーボン、自由雲台)で、
中央が普段使っているやや大型のSLIKのカーボン三脚(3Way雲台)、
左がパノラマの時に使うSLIKのアルミ三脚(自由雲台)と延長ポールの組み合わせです。
普段仕事で使っている三脚と比較する意味があるかどうか不明ですが、それしかないので無理矢理比較します。
まずはAmazonベーシックを最大に伸ばしてみました。
左は何もせず、中央は脚だけ全部伸ばしました。(センターポールは伸ばしてない)
ちなみに中央は私の目線よりも高い位置にくるので、実際には使わない高さで、Amazonベーシックのがちょうど目線くらいです。
つまり、Amazonベーシックは最も伸ばさないと目の高さにならないということ。
中央の三脚は一番下の脚を出さないと同じくらいの高さなので、当然かなり安定します。
Amazonベーシックは一番先の細い脚まで全部出した上にセンターポールを伸ばさないと目の高さにならないので、中央の三脚に比べると頼りなく感じますが、そこは比較するとこじゃないですから。(値段も数倍違うし使用目的も異なります)
で、Amazonベーシックの方にD800+24-70mmの標準レンズ(かなり重い)、中央にはD500+50mm(少し重い)を載せてますが、セルフタイマーやケーブルレリーズなどを使えばAmazonベーシックにフルサイズの一眼レフを載せてもそれなりに使えます。(個人的にはセンターポールは伸ばしたくないけど)
また、三脚自体は非常に軽いので、風が強い場合などはセンターポールの下のフックに荷物をかけて安定させることもできます。
次にパノラマ目的で比較。
左が普段パノラマを撮影する仕様です。(カメラ位置が大体目の高さ)
三脚は広げた方が安定しますが、パノラマの場合は真下も撮影して合成するので、できるだけ三脚が写り込まない方が合成作業が楽になり、少し不安定ですが三脚は最も短くして延長ポールで高さを稼ぎます。
Amazonベーシックで近い設定にするにはセンターポールを全部出して脚は一番下だけしまいます。(延長ポールを使わない理由は携帯性を最優先に選んでいる三脚なので、別の道具を増やすと本末転倒になるから)
この場合は普段のパノラマ用三脚よりも脚が広い分安定はしますが、真下のカットの時に脚の写り込みが大きくなり合成時に注意が必要です。
また、Amazonベーシック付属の自由雲台は、パノラマ雲台+カメラの重みがかかるので、普段使っている大きめの自由雲台に比べると少し頼りないです。
そんな状況で本日紅葉を求めてテスト撮影をしてきました。
足場は土と枯葉で少し柔らかく、さらに少し傾斜しているので、条件としては悪い方です。
いつもより少し慎重に撮影。
で、結果。
撮影してきた素材は普段と全く変わらずステッチでき、しっかりと360°VRパノラマが完成しました。
【総評】
私が普段使っているのが業務用に近いので、もしかしたら大きいと感じる人もいるかもしれませんが、私にはとにかく驚くほど軽くてコンパクトになる三脚です。
このサイズと重さなら旅行などに持って行くのに迷う必要はありません。
普通のスチール撮影(フルサイズの一眼レフ+標準レンズくらいまで)はもちろんパノラマ撮影も可能です。
Amazonのレビューなどでは厳しい評価もありますが、この価格(私が買った時には9,980円でした)でこの性能なら納得できるかと思います。(同価格帯の製品と比較したことはありませんが、この価格帯の中でしたら間違いなく性能は高い方でしょう)
特にカメラと同時購入の3,000円くらいのプラスチックの三脚を使っている方などからすれば、かなりしっかりした作りだし安定感も全然違います。
逆に普段私が使っているような三脚からすると当然頼りない感じはありますが、そんなに安定感が必要な時には業務用を持っていきますから。
使用目的と特性を理解して使える方には十分満足出来るコスパでしょう。
初めて、もしくは今持っている数千円の三脚に不満がある方、または私のように携帯性を求める方々が購入する場合にはオススメできる三脚だと思います。
【追記】
昨日は雨で見れなかったスーパームーン、一日遅れですが今晩は空もスッキリでバッチリ見えます。
1500mm相当でノークロップ。
やはり普段と比べると明らかに大きく見えますね。
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