予定していた仕事が明日に延期になったので、明日しようと思っていた洗車をしました。
なんとか天気も持ちこたえたので、走り納めもしてきました。
今まであまり書いたことがないこのヘンテコなバイクのことをちょっと書いておこうと思うので、この先は興味のある人だけ読んでみてください。
よく「ビューエル」と呼ばれますが、それはメーカー名です。
バイク乗りは自分や他人のバイクのことを、「ホンダ」とか「ヤマハ」って言わずに製品名(ホンダの○○とか)で呼びますよね。
ちゃんとした名前は「XB9R Firebolt」と言うので以後よろしく。
ちなみに、このビューエルというメーカーは今は潰れて存在しませんが・・・
元々はハーレーダビッドソンから分家したようなメーカーで、ハーレーのエンジンをスポーツタイプのオリジナルフレームに組み込むという製品を作っておりました。
で、このXB9Rはその中でもレーサーっぽいスタイルのもので、ハーレーの空冷Vツインエンジンを使ってYAMAHAのTZ250(レーシングバイクです)の大きさのバイクに仕上げるという発想で作られたそうな。
ま、細かい専門的なことはよくわかりませんが、極めて個性的なバイクであるということです。
個人的には国産のリッタークラスのバイクは4メーカーとも軒並み水冷直列4気筒という横並びに魅力を感じてなかったし、そもそもそんなにスピード出せないので、とりあえずスリムで面白そう(個性的)なバイクというのが及川の理想です。
では、ここで面白い装備を紹介してみます。
まずエンジンはあろうことか「空冷」984ccVツイン。
おそらくこのため(熱対策のため)フルカウルのバイクはできなかっと思われます。(DUCATIには900SLという空冷フルカウルがあったと思うけど)
なので、熱いし振動は大きいし、決して乗り心地が良いとは言いがたい代物ですが、ドコドコ感(パルス感)は国産メーカーでは味わえないと思ってます。
また、エンジンの熱が上がると自動的に強制冷却ファンが回ってうるさいのと、エンジン停止後もしばらくはファンが回っているのでバッテリーがちょっと心配。
と、エンジンからしてやっかいですが、そのデカくて扱いにくそうなエンジンをコンパクトなフレームにつけようとしたものだから、かなりいろいろな苦労が伺えます。
まず、燃料タンク、に見える部分は実はタンクではなくエアクリーナーになっており、タンクに見える部分はプラスチック製です。(ハーレーのエンジンは狭角Vツインで背が高いのです)
では、タンクはどこにあるかというと、太いアルミフレームが中空になっておりその中にガソリンが入ってます。
エンジンオイルも同様にリアのスイングアームの中に入ってます。
そして、コンパクト性とは関係ないけど、この排気量でベルトドライブっていうのも面白い。(アメリカ製らしくメンテナンス性重視なのでしょうか?)
次にフロントブレーキ。
なんと、シングルディスク。
ですが、よく見ると普通はディスクの中心を支えてキャリパーが外側からくるのに対して、1枚で径をかせぐためにリムの周りでディスクを支えてキャリパーは内側からくっついてます。 こうすることで、重い車体を1枚のディスクで受け止め、ダブルディスクにせずにマス中心化を図っているのだとか?
とにかくコンパクトで街乗り重視的(国産のようにスペック重視でない)な発想も個人的には好感が持てます。(だってそんな高性能なの扱えないし)
まあそもそもエンジンありきなので、無理矢理感も否めませんが、コンセプトは面白いし、デザインも個人的には好みです。
一つ一つのパーツが大きいのに、全体的には非常にコンパクトに納まっていながらもハーフカウルによりメカメカした部分も見え隠れし、カラーリングも国産メーカーとは対極的にグラフック感がなくシンプル。
また、マフラー(サイレンサー)も主張していない(隠れている)とことが気に入っております。(排気ガスまき散らす煙突をわざわざアピールすることないでしょ)
と、褒めちぎっておりますが、性能や乗りやすさははっきりいって国産メーカーには遠く及ばないと思います。
でもいいんです。最高スピードとか最高出力とか安定した乗り心地とか積載性とか利便性は全く求めておりませんので。
まあ、そんなことだからメーカー潰れちゃったんでしょうけど・・・
私はあくまでも趣味として時々でいいので、(速くなくても)気持ちよく走って気分転換ができれば十分だと思ってます。
気持ちよければいいんです!
自分の気に入ったモノ、楽しいコトですから。
ですよね〜
でも、メーカーが潰れてしまっているのでいつまで乗れるか心配です。(一応ハーレーダビッドソンがフォローはしてくれているようですが)
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